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委員長 新年度挨拶(2022/04/27)
この度、皆様の信任を得まして4月より委員長に就任いたしました。甚だ微力ではございますが、組合員の皆様のご期待に添えるように、一層精励する所存です。どうぞよろしくお願いいたします。
新型コロナウイルス感染症の世界的な流行から2年が過ぎました。その影響は社会全体、とりわけ学校現場には大きく影を落としているのが現状です。しかし学校現場では、感染予防対策に追われながらも、子どもたちの学びを止めないための様々な方法が模索され、その中で生まれた新たな教育活動が定着しつつあります。また、GIGAスクール構想の実施によって、これまでの学び方に対する枠組みや捉えが大きく変化し、令和の時代の学力をどうとらえるのかを問い続ける日々が続いています。
そうした変化の中で、岐学組も大きな変化をむかえます。本年度より、委員長職が非専従となります。私自身が皆様と同じく日々現場に立ちながらの職務となりますので、これまでの歴代専従委員長の先輩方のようにフットワークの軽い活動を維持するのが難しいことが予想されます。また、これまで組合員の皆様に対する福利厚生として行ってきた事業についても、縮小または削減といった方針が昨年度の代表者会、執行委員会でも承認されました。岐学組も、これまでの組織としてのスタイルが大きく変化し、これからの時代の組合活動をどう捉えるのかを皆様と共に問い続ける日々が始まると感じています。
しかし、岐学組が岐阜県の教員の声を届ける組織として存在感が薄らいでいくことがあってはなりません。スタイルは変わっても、岐学組が良識ある職員団体として存在感を示し続けていかねばなりません。当たり前のように存在している制度や権利の背景には、私たちが日々の職務の中で感じる様々な思いを、岐学組が伝えてきたからこそ得られたものがたくさんあります。スクール・サポート・スタッフ配置事業の拡大や学習指導員配置事業、土曜授業の廃止や夏季休業明けの3日間の午前授業、入学式・始業式の日程変更による新学期の準備期間の確保など、昨年度に得られた成果だけでもこれだけのものがあり、これですべてではありません。これまでの歴史の中で得られた教職員等の配置や勤務条件に関する様々な改善は、組合員の皆様一人一人の声が届いたからこその改善です。こうした岐学組の歩みを止めることなく、さらに発展させるために、私自身がこれまで以上に努力してまいります。
岐学組の財産は人と人とのつながりです。今こうして私が委員長としてあるのも、多くの方々とのつながりが導いてくださったものであると感じています。長引くコロナ禍で、人と人とのつながりを感じにくい日々が続いていますが、私たちは「岐学組」という旗印のもとに集う同志です。私たちは、岐阜県の子どもたちの健全な育成のために、私たちの教育専門職にふさわしい社会的・経済的地位、並びに資質向上につとめるために、多忙な日々の合間を縫って組合員活動にご協力いただいていますこと、本当に頭の下がる思いです。私は、そんな組合員の皆様の営みの一助となるべくより一層の努力をいたします。
組合員の皆様が、「私は岐学組の一員だ」と顔を上げ、胸を張って、誇りを持って職務を全うできる日々の実現に向けて、精進いたします。どうぞよろしくお願いいたします。
令和4年4月
岐阜県学校職員組合 委員長 星野健太郎